雪にまつわる絵本・児童書

雪にまつわる絵本・児童書
本を選んでくれたのは…

矢巾町図書センター/高橋 加奈さん

「JR矢幅駅前にある『矢巾町活動交流センター(やはぱーく)』2階に入居している矢巾町図書センターです。子どもさんや親子連れの方々の利用も多く、こどもコーナーや子育て関係の図書も充実しています。ぜひ遊びにいらしてください!」

『てぶくろ』

てぶくろ

作・絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:うちだ りさこ
出版社:福音館書店
価格:1,100円

雪の降り積もる森で、おじいさんがてぶくろを片方落としました。すると、それを見つけたねずみ、かえる、うさぎたちが、てぶくろの中に次々ともぐりこみます。六ぴきまではいると、てぶくろはぎゅうぎゅうです。そこにのっそりぐまがやってきて…。ウクライナの民話を美しい絵でより魅力的に表現した、50年以上読み継がれる名作です。子どもさんと一緒に、また大人同士でも愉しむことができる絵本です。

『おかしなゆき ふしぎなこおり』

おかしなゆき ふしぎなこおり

写真・文:片平 孝
出版社:ポプラ社
価格:2,200円

冬の日。雪が降って外へ出かけてみると、あっちにもこっちにも、雪や氷のおかしな、ふしぎな形を見つけたことはありませんか? 自然の力を体感しながら、冷たい空気と水がつくり出す、大迫力の雪と氷の世界を写真で紹介してくれる科学絵本です。想像以上に雄大な表情を持つ“冬”の季節を、絵本を通して学び、知ることができます。

『雪わたり』

雪わたり

作:宮沢賢治
絵:堀内誠一
出版社:福音館書店
価格:1,430円

雪がすっかり凍った日、四郎とかん子は小さな雪ぐつをはいて、野原に出ました。「かた雪かんこ、しみ雪しんこ。」ふたりが森の近くまで行くと、キシリキシリ雪をふんだ白いきつねの子に出会います。小ぎつねの紺三郎は、ふたりを月夜の晩の幻燈会に招待しますが…。

兄妹と紺三郎の会話を背景に、宮沢賢治が描く童話独特の美しい音の表現と、雪の日の透き通るような空気感が伝わります。冬の夜にぜひ読んでもらいたい一冊です。