クリスマスの絵本・児童書

クリスマスの絵本・児童書

本を選んでくれたのは…

caféおーでんせ(社会福祉法人カナンの園 となんカナン事業所)/小川明佑さん
「caféおーでんせには、お子さんと一緒に食事ができるキッズスペースがあります。そこの壁一面が本棚になっており、絵本をゆっくり楽しんで頂くことができます。想像する心を膨らませてくれたり、一緒に読むことで同じ目線で考えることができたり、親子で絵本を読む時間はとても実りが多いと思います。お食事やおやつと一緒に、たくさんの絵本に触れてもらえると嬉しいです。」

『ぐりとぐらのおきゃくさま』

ぐりとぐらのおきゃくさま

作:なかがわりえこ
絵:やまわきゆりこ
出版社:福音館書店
価格:990円

絵本の中でも大好きなぐりとぐらシリーズの冬のクリスマスのお話です。冬の森の中では、なにやらステキな"おきゃくさま"が来ているようで…ぐりとぐらが足あとをたどりながら、少しずつ"おきゃくさま"の正体に近づいていく様子に、わくわくが膨らみます。素朴な冬の森の風景の中から、ページをめくるたびに温かさが広がって、ほっこりした気持ちに。プレゼントがあって、そこにたくさんのどうぶつたちが集まって、音楽もあり、笑顔があり、クリスマスの幸せが詰まった場面が大好きです。

『クリスマスってなあに』

クリスマスってなあに

Illustrations Dick Bruna (c) copyright Mercis bv,1953-2022www.miffy.com

著:D・ブル-ナ
訳:舟崎靖子
出版社:講談社
価格:1,100円

クリスマスはプレゼントをもらいケーキとごちそうを食べる楽しい日。我が家の子どももそんな風に思って、サンタさんを待っているのかなと思います。もともとのクリスマスは、キリスト教を信仰している人たちが大切にしている記念日。人々が苦しい中にある時に、救ってくれるキリストの誕生日であるということで、苦しいことがある暗闇の中にも光があることへの感謝、みんなが幸せで平和であることを祈る日として大切にされています。子供に伝えるのはなかなか難しいですが、ただ欲しいものをもらえる楽しい日としてではなく、家族で過ごせるクリスマスへの感謝や、周りのひとの幸せを願う気持ちを少しでも伝えたいと親としては思うのです。この絵本はミッフィーの絵でおなじみの作家ディック・ブルーナさんの魅力的でかわいい絵とともに、本当のクリスマスのおはなしにふれることができます。シンプルなデザインですがとても素敵で、クリスマスツリーのそばに置いて飾りたいくらいです。

『100にんのサンタクロース』

100にんのサンタクロース

作:谷口智則
出版社:文溪堂
価格:1,650円

サンタさんはいつくるのかな…どこからくるのかな…どうやって来るかな…子どもたちのはてな? は尽きません。この本は親子でうちにはどんなサンタさんが来るかな? などと想像して一緒におしゃべりしながら読める絵本です。私は、特にこの絵本の挿絵や色彩が気に入っています。ポップで色とりどりでありながら落ち着きのある色調で、クリスマスの雰囲気に引き込まれます。また、サンタさんの服のデザインやおうちの形など、1つ1つを隅まで見て、さらに想像が膨らみ楽しめます。今のこの時期、クリスマスが待ち遠しくてドキドキしている子供たちに、ぜひ開いてほしい1冊です。