花が印象的な絵本・児童書

花が印象的な絵本・児童書
本を選んでくれたのは…

 紫波町図書館/吉田めぐみさん

 「子育て応援センターや小児科、飲食店などが集まる「オガール」エリアの中にある図書館です。0才の赤ちゃんも寝ころびながら利用できるコーナーや授乳室もあり、ゆったりお過ごしいただけます。外の芝生の広場で絵本を読むのもおすすめです。春のお出かけにぜひお越しください。」

『どのはないちばんすきなはな?』

どのはないちばんすきなはな

文:いしげまりこ
絵:わきさかかつじ
出版社:福音館書店
価格:880円

見開きいっぱいにのびのびと描かれた花が、軽やかな文とともに登場します。「ぱーっと ひらいた あかい はな」や、「ぴゅーんと のびてる しろい はな」は、実際にテキスタイルデザイナーである作者の庭先に咲いている花とのこと(福音館書店HPより)。色とりどりの花に出合う春のお散歩が楽しくなる一冊。コントラストの効いた絵柄で、月齢の低い赤ちゃんにもおすすめです。

『ほわほわさくら』

ほわほわさくら

作:ひがしなおこ
絵:きうちたつろう
出版社:くもん出版
価格:880円

いちまいの桜の花びらが、風に乗って手のひらへ、また吹かれて空へ、川へ、ほわほわと飛んでいく様子が、様々な角度から描かれます。桜の花びらを追いかけたくなる子どもの視線は、こんな感じでしょうか。「ほわ ほわ ほほほ」「くる くる ふふふ」。春のあたたかな空気まで伝わる優しい絵と、添えられた文のリズムが心地よい絵本です。

『たろうのひっこし』

たろうのひっこし

作:村山桂子
絵:堀内誠一
出版社:福音館書店
価格:990円

読んだあとは思わず外に飛び出したくなる一冊。
じぶんの部屋が欲しい主人公のたろうに、おかあさんは赤いじゅうたんを渡します。これを広げたところがたろうの部屋。さっそく階段の下にじゅうたんを広げると、猫が言いました。「おへやに まどが あったら、 もっと もっと いいのにな」。そこで出窓の下へ引っ越すと、こんどは犬が、そしてあひる、にわとり、まみちゃんがやってきて、次々と「もっと もっと」と言うのです。みんなの希望をかなえるために、引っ越しを重ねるたろうが最後に選んだ場所は、満開のお花が待つとても素敵なある場所でした。