公園が舞台の絵本・児童書

公園が舞台の絵本・児童書
本を選んでくれたのは…

 特定非営利活動法人うれし野こども図書室/高橋美知子さん、他

 「活動をはじめてから46年。ストーリーテリングを柱に選書に心をくだき、子どもたちに本の世界の楽しさを伝えたく、活動を続けております。「うれし野こども図書室」は木・土曜の週2回、14時から17時まで盛岡市総合福祉センターの3階で開室しています。また、木曜の14時半から土曜日は15時半から読み聞かせも行っております。赤ちゃんから大人まで楽しめる本を約8,200冊揃えております。どなたでもご利用できますのでお気軽にお立ち寄りください。」

『かもさん おとおり』

かもさん おとおり

文・絵:ロバート・マックロスキー
訳:わたなべしげお
出版社:福音館書店
価格:1,430円

巣をつくる場所を探していた、しっかり者のカモさん夫婦は、やっと安全な川の中州に落ち着きました。そこは、食べ物もある公園に近い場所です。8羽のひなが生まれ、その子たちも聞き分けの良い小がもになり、いよいよ、食べ物もある公園へと引っ越しです。お母さんがもと8羽の大行進が始まります。公園に向かって町の中を堂々とねり歩くカモの親子に人間たちはびっくり!! お巡りさんは大慌て、パトカーまで出動です。セピア色で伸びやかに描かれた絵は、温かさに満ちあふれ、ユーモアもかもし出されています。時代を超えて楽しまれている、ロングセラーの絵本。マックロスキーの他の絵本もおすすめです。

『パトカーのピーすけ』

パトカーのピーすけ

作:さがらあつこ
絵:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店

ゆっくんが最初に買ってもらったおもちゃのピーすけは、大きくなるにつれて遊んでもらえなくなりました。公園に行ったある日の事、急に雨が降り出しピーすけとゆりちゃんのぬいぐるみのうさこちゃんは置いてけぼりにされてしまいます。2人は力を合わせて家に帰ろうとします。でも枯葉に埋まったり、下り坂で止まらなくなったり、大きな犬に襲われたり…。頼りなかったピーすけが少しずつ勇気あるパトカーになっていきます。読んであげる時にはとびらのページも見せて、お父さんがピーすけのお腹に住所と名前を書いているところを示してあげましょう。物を大切にする事や困った時には、ピーすけのように負けないでほしいなと思います。

『のら犬ウィリー』

のら犬ウィリー

作:マーク・シーモント
訳:みはらいずみ
出版社:あすなろ書房
価格:1,430円

今日は家族でピクニック。お天気も最高です。みんなでバーベキューをしていた所に現れた子犬! お腹が空いているのかな? 遊びたいのかな? 子供達は、子犬にウィリーと言う名前をつけました。ウィリーと遊んでいるとあっという間に帰る時間に…飼い主がいるのかな? いないのかも? それからの一週間はみんなウィリーが気になって仕方ありません。そして土曜日。また、みんなはピクニックに出掛けました。ところが、ウィリーに危険が迫っていました。さあ、たいへん! 子供達はどうしたでしょう。このお話は作者が友人から聞いた実話です。ほっこり心があたたかくなりますよ。