虫が登場する絵本・児童書

虫が登場する絵本・児童書
本を選んでくれたのは…

 岩手県立博物館/渡辺修二さん、村田雄哉さん

「散歩をしながら虫を見つけて「絵本にでてきたね」と話ができるといいですね。当館の庭でも、いろいろな虫や植物を見ることができます。岩手の自然や文化がわかる展示室や、親子で楽しめる体験学習室もあるので、気軽にお立ち寄りください。」

『おんぶかあちゃん』

おんぶかあちゃん

作:近藤薫美子
出版社:アリス館

たくさんの子どもをおんぶして育てるコモリグモのお母さんのお話です。同じように子育てしているほかの生きものたちも描き込まれていて、どのページも思わず見入ってしまいます。かわいい絵を楽しみながら、いろいろな生きものの様子やクモの生態もわかる、繰り返し読んで楽しめる絵本です。

『アナンシと6ぴきのむすこ』

アナンシと6ぴきのむすこ

作:ジェラルド・マクダーモット
訳:しろたのぼる
出版社:ほるぷ出版

クモの“アナンシ”が主人公のアフリカ民話です。旅に出たアナンシの危機を、6匹の息子たちがそれぞれの特技を生かして助けます。アナンシはお礼に光る玉を息子たちにあげようとしますが、1つしかない玉を誰にあげるか悩んで決められません。すると…続きは読んでのお楽しみ。原色の鮮やかな色彩と、幾何学模様を組み合わせた絵柄も印象的な絵本です。

『ムシてつ』

ムシてつ

作:牛窪良太
出版社:白泉社
価格:1,320円

かわいい絵で描かれた、虫の世界のお話です。カナブンの“こてつ”くんが、大好きな電車・ムシてつを乗り継いで祖父母の家に向かう旅に出ます。道中の駅構内や電車内には、たくさんの種類の虫たち、様々なデザインの電車が登場します。また、車掌のアナウンスや虫どうしの会話やしぐさ、乗客が読む新聞記事の内容など細部にまで遊び心も詰まっており、見どころ十分。虫好き電車好きの子どもはもちろん、大人も引き込まれる絵本です。