孫育て楽しんでます! ばば友座談会

ばば友座談会

働くママを、祖父母がサポートする「孫育て」。孫と関わる日々について、ばあば達の本音を聞いてみたい。
自身も働きながら孫育てをしている3人のばあばを交えた座談会いよいよスタート!

盛岡在住
小松節子さん(67歳)
【お子さん・お孫さんDATA】
●長女(36歳)盛岡市在住/〈孫〉長男(3歳)・長女(5ヵ月)
●次女(34歳)海外在住/〈孫〉長男(5歳)・長女(8ヵ月)
●三女(31歳)海外在住

盛岡在住
山口睦子さん(62歳)
【お子さん・お孫さんDATA】
●長女(35歳)盛岡市在住/〈孫〉長女(8歳)

盛岡在住
藤村祥子さん(60歳)
【お子さん・お孫さんDATA】
●長女(36歳)一関市在住/〈孫〉長女(11歳)・次女(7歳)
●長男(34歳)盛岡市在住/〈孫〉長女(3歳)・次女(1歳)
●次女(31歳)東京都在住/〈孫〉長女(5ヵ月)

―お孫さんとの関わり方は?
山口通学の見送りと習い事への同行。週4で送迎という時期も。ママに代わって学校行事に参加することもあります。近所に住んでます。
小松忙しそうにしてたよね~。保育参観にも行ってたじゃない。
山口幼稚園の送り迎えや行事はほぼ私が担当で。
藤村私は、一関に暮らす長女の孫とは月数回、東京に暮らす次女の孫とは年数回会う程度。長女夫婦のリフレッシュのため、たまに孫達を預かることも。敷地内同居の長男の孫とは週一で夕食を食べるなど結構会っています。孫5人は、全員女の子!
一同わ~!
小松うちは次女が海外に住んでいるので、年一回の帰省が楽しみ。長女は同市内に暮らしているので、月数回会う感じ。

藤村さん1
藤村さん2
↑孫達に還暦のお祝いをしてもらいました!(藤村)

―ご自身の子育て時との違いは?
小松まずオムツが布オムツだった。サラシで手作りしてね。
山口毎日漂白剤につけて洗濯機に入れて干して、アイロンかけて…真っ白なオムツがこだわりだったから必死だったわよ。
小松今はスマホで楽しい動画もすぐに見られるし、随分便利になったわよね。
藤村あと、夫婦2人で家事・育児を同等に頑張っていること。私の時は、夫は仕事、妻は家という感じだったから。
小松今時の旦那さんは優しいよね。病院とかでもパパが一緒に来ているのを良く見かけるし。
藤村うちの長男も奥さんを休ませるために、子どもの面倒を見てますね。
小松旦那に子どもを預けて出かけるなんて、私は心配で絶対にできなかった!

―孫育てで気をつけている事は?
藤村若い人たちの子育てにあまり口出ししないようにしてる。
小松そうね。
藤村それに孫が多いので、それぞれの孫を比べないように気をつけています。
山口あとは規則正しい生活、特に食育。ごはんにふりかけだけでもいいから、朝ごはんは必ず食べることね。

小松さん2
↑尾去沢鉱山の坑道の前で、怯える孫達と。(小松)
小松さん1

―孫育てで嬉しいことは?
藤村「ばあば大好きだよ」と言葉で表現してくれるのが嬉しいですね。あとは今だと何かあるごとにメッセージ動画を送ってくれる。
山口私が進めた習い事に一生懸命に取り組んでいて、上達したくて相談してくれるところ。信頼してくれてるんだなぁと。私がアドバイスした通りに頑張ってる。私はやったことないんだけど…。
一同(笑)
小松自分の時は必死だったけど、今は余裕が出てとにかく孫が可愛いですね。

―大変なことや困った事は?
小松体を使って遊ぶのがキツイ。
藤村そうそう、怪我をさせないようにとか気もつかうし。
山口うちは娘が仕事が忙しく、孫が小さいうちは私が面倒を見ることが多くて本当に大変だった。でも、幼稚園時代のお迎えで5~6人の「ばば友」ができたの! みんなで一緒にさんさ踊りに出たこともあるのよ。
小松ばあばだって育児疲れするわよね。気軽に話せるばば友の存在は大きい。私の仕事場ではばば世代が多いから集まると孫の話になるの。これも息抜きね。

山口1
山口2
↑孫とベリーダンスごっこをしているところ。(山口)

―孫の親に対する本音は?
山口祖父母を慈しむ気持ちを、親から孫に伝えて欲しいかな。藤村:来てくれるのはとても嬉しいけど、ただただ喜んでいるわけではない。「親しき仲にも礼儀あり!」ですよ。
一同(大きくうなずく)

―ワーキングマザーの先駆けの皆さんから、読者へアドバイスを!
山口毎日のご飯とコミュニケーション、常に子どもに何が起きているのかを把握しておけば大丈夫。その子によって持って生まれたものがあるので、期待をし過ぎず良いところを伸ばしてあげて。
小松大変な時は夫や仕事仲間にも協力を仰ぐことが大切。旦那さんをうまく使って(笑)。家庭があってこそです。
藤村大変さを一人で抱え込まず、周りに甘えるところは甘えながら子育てを楽しんで欲しい。あとは人と比べないこと。発達は人それぞれ、育て方も人それぞれ、情報に振り回されないように。もちろん礼儀はわきまえながら、いつも笑顔のお母さんでいて欲しい。

※この記事は「fam冬号vol.26(2020年12月)」に掲載されたものです。