笑顔でつながる家族の輪(fam[ファム] 2020年秋号)

里一家
家族の輪

生活の拠点に盛岡を選び、新居を購入。
お気に入りの空間で、家族4人揃っての団らんが幸せ時間

熊本県出身のママは、知り合いのいない土地での子育てや、
パパの単身赴任に、気持ちが落ち込む日もあった。現在は、
ひとつ屋根の下に家族が揃い、子育ても仕事も夫婦で協力。

秋田に住みながら盛岡で家を買う!?

─盛岡で出会い、結婚。子育ては秋田でスタート
ママ:長女を熊本県で里帰り出産し、転勤で秋田にいた夫の元に戻りました。見知らぬ土地で初めての子育て。夫の帰宅は夜遅いし、仕事柄、週末も出勤。当時は、家族連れの楽しそうな姿を見るのが辛かった…。でも、私がこんなじゃダメだと思い直して娘を保育園に預け、社会とのつながりを持とうと働き始めましたが、これがもっと大変(笑)。保育園から「お熱出ました~」の呼び出しに、いつもビクビクしながら仕事していました。

─家の購入を決めた経緯は?
パパ:私の出身地・岩手に戻り盛岡で暮らしたいと、以前から考えていました。
ママ:パパの実家(二戸郡一戸町)を訪れた帰りに、盛岡の住宅展示場を見たりしていたんです。その中で、住宅メーカーの方といい出会いがあって、話が進みました。でも、当時は秋田在住で仕事もあり、さらに2人目を妊娠。頻繁に打ち合わせできないことを、担当の方が理解した上で進めてくれました。
パパ:家を買う人へのアドバイスとして、奥さんの希望を優先し、任せる事がポイントです。家では奥さんの機嫌がいいのが、一番でしょ!

─新居を購入後の生活は?
パパ:それが…、仕事の為に私は秋田で2年半の単身赴任。
ママ:私と長女だけ先に引っ越しました。パパは隔週来る程度。私は2人目の出産や長女の幼稚園探しに、1人でワタワタでした。でも振り返ると、夫は結婚記念日に花束をくれたり、ちょっとした時に「いつもありがとう」と置手紙があったり。気持ちを伝えてくれるのって嬉しいですね。

─家でお気に入りの場所は?
ママ:リビングの前(ベランダ)のウッドデッキです。外を眺めながら、ゆっくり過ごすのが幸せ。夫婦の晩酌も、食後の一家団らんも、特に今の季節はここでまったりです。

パパが仕事で独立。嬉しいことに、家族時間も増えた

─パパの起業は、夫婦のライフプランにあったんですか?
ママ:まさか! です。だから夫が「いずれ独立したい」と以前から言っていたことに、当時は少し不安もありました。そんな中、(会社の事務所として)いい物件が見つかり、このタイミングかなと。それに今は、この人なら家族のために頑張ってくれる! という揺るぎない信頼感があります。何よりも、家族4人が一緒に暮らせるようになり、以前よりパパの帰宅が早くなって、子供たちも喜んでいます。

─今後の仕事の展望や夢は?
パパ:今、テレワークなどで自宅に書斎が欲しい人が増えていると思います。そんな方に、プチリノベーションを提案していきたいですね。岩手県はリノベーションの認知度がまだ低いけど、中古物件をリノベーションして住み良くすることで、空き家問題の解決にもつながるんです。だから、空き家の多い地域や街全体のリノベーションプロジェクトに取り組んでみたい! そのためにも、まずは仕事の中心である不動産取引を増やして、もっと会社を大きくしていきたいです。

家族のプロフィール

パパ:里裕一(さとゆういち)さん・「(株)カントリー不動産」代表取締役社長・岩手県二戸郡一戸町出身38歳、ママ:展衣(のぶえ)さん・会社員・熊本県八代市出身37歳、長女10歳、次女7歳の4人家族。
盛岡(不動産会社)で勤務していた裕一さんと展衣さんは、2008年に結婚。裕一さんの転勤で展衣さんは退職し、秋田へ転居。2009年長女、2013年次女誕生。同年、盛岡に家を購入。2017年、裕一さんが盛岡に戻り、起業。展衣さんも社員として勤務。