─岩手大学に入学し、愛知県から初めての東北・盛岡へ
盛岡に来た当初が、とにかく寒かった! 愛知県から来た私には、春先の岩手は寒くて辛かったんです。それと岩手の人は、親しい相手でなければ、心の内の全ては話さない感じがありますよね。そういう面にも慣れず、岩手は苦手だなと思っていました。でも翌年の春、温かくなり始めた途端一斉に芽吹く植物たちの生命力に感動! 長く厳しい冬を一度経験した分、春の喜びが強くなったのかもしれません。実家の愛知に帰った際は水道水の違いを感じ、岩手の水がキレイでおいしいことにも気づきました。人の印象も徐々に変わりました。口に出さないだけで色々考えているし、真面目で心優しいんだなと。そして就職を考えた時、岩手に居たい、何か岩手の役に立ちたいと、県内企業に就職。夫も岩手出身ではありませんが、根底に「岩手が好き」という同じ想いを持っていることが嬉しいです。
─現在、ご主人は単身赴任。平日は娘さんと2人暮らし?
基本的にはそうですね。二世帯住宅で、約8年前に北海道から移住した夫の両親が隣に住んでいます。娘にとっても、おじいちゃん、おばあちゃんがそばにいてくれるのは嬉しいことですが、だからといって、私が義父母を頼りすぎないように心がけています。体調面で負担になってはいけないので、娘を長時間義父母に預けることはしていません。だから娘が熱を出したら職場に理解してもらい、私が仕事を休んだり遅出にしたり。保育園の送迎も私が行きます。保育園は家からほど近く、徒歩20分程度。私も娘も散歩が好きで、歩きながらいろんなおしゃべりをします。季節の変化を感じ、おしゃべりしながら歩く時間を、とても大切にしています。