─酪農のやりがいとは?
パパ:こちらがやった分、牛が応えてくれるんです。努力を惜しまず世話していると、乳量が増えたり、人工授精から出産までがスムーズに進んだり。その成果として、岩手県乳質改善大賞(※1)を2年連続受賞できたんだと思います。それに牛乳は、大人も子どもも多くの人が日常的に飲みますよね。それを担う酪農は、誇らしい仕事だと思います。
─とは言え、休日も関係ない仕事。子育てとのバランスは?
パパ:子どもにも仕事にも、常にスイッチは両方オン。子育てはもちろん、生き物相手の仕事にオフは無いですから。
ママ:子どもの発熱時は、牛舎内の目が届く部屋でソファーに寝かせるか、私の実家に預けて仕事。本当はそばについていてあげたい。仕事を代わってくれる人がいたらいいんですが…。そんな中で、特に保育園の先生にはサポートしてもらっていると感じます。子育てで分からないことを教えてもらったりもして、感謝しています。
─仕事も子育ても常にオン。ストレス解消は何ですか?
ママ:酪農ヘルパーさん(※2)が来てくれる日が月に一度あり、私と子どもたちは私の実家へ遊びに行きます。息子たちはおばあちゃんが大好きで、この日が楽しみ。夫も仕事後に合流し、実家に4人でお泊まりします。
パパ:以前は晩酌していましたが、やめました。飲むと翌朝の体が重くて。それに、酒を飲むより息子たちと遊びたい。毎日可愛いんです。笑顔も寝顔も。
─将来の夢を聞かせて下さい。
パパ:牧場の規模拡大! 飼育頭数や生産乳量を増やしていくのが目標です。皆さん、もっといわての牛乳を飲んで下さいね! あと、将来成長した息子たちが、自分たちが親で良かったと思ってくれたら嬉しい。そんな存在になれるよう夫婦で頑張ります。