笑顔でつながる家族の輪(fam[ファム] 2019年冬号)

高橋さん一家
家族の輪

大事なのは「やりたい!」気持ち。
想いを貫き、磨いて、形にすることの楽しさを次世代に伝えたい。

パパは「いわて盛岡シティマラソン」事務局長として運営を、 ママはマイクを持って飛び回り、ステージイベントを務める。
岩手をこよなく愛するパパママを、子ども達も応援!

1万人の走りをサポート。地域の温かさを改めて実感

─シティマラソンを終えてのご感想は?
パパ:地域のご理解に感謝です。給水などのボランティア、沿道での熱い声援、温かな空気感がありがたかったです。
ママ:司会のサポート役として会場にいましたが、大勢のランナーが走る様子に鳥肌が立つほど感動しました。

─大会開催のきっかけは?
パパ:盛岡青年会議所理事長を務めていた頃に、会議所メンバー数人で「もりおかまちラン」と題して、月1回、盛岡を走っていたんですよね。その頃から「いつか盛岡で大会ができれば」という想いがより強くなり、2017年春に盛岡市へ働きかけて約2年半。盛岡の街なかを走るという楽しさを共有する大会にこぎつけました。もっと盛岡を誇れる街にするためにも来年も継続を願っています。

 昔からの夢を叶えるため、ママはフリーランスに転身

─今春、フリーに転身。その後の生活はいかがですか?
ママ:13年間お世話になったテレビ岩手を退社して、フリーアナウンサーとして仕事を続けています。フリーを決意したのは、我が子ともっと関わりたいと思ったから。これまであまり参加できなかった幼稚園行事に参加したり、PTA役員も経験したり、以前よりも「お母さん」しているなと感じます。子どもの行事を優先し、平日はなるべく午前中に、土日は月の半分までと決めて、仕事を受けるようにしています。

─育児と仕事の切り替えはどうしていますか?
ママ:アナウンス業に欠かせないのが事前準備。でも、パソコンでの原稿作成が「大事な仕事」だとは子ども達に理解してもらえないですね。リビングで作業をしていると遊んでとせがまれるので、空き部屋を占領し「お母さん仕事中」のプレートを掲げています。仕事部屋のドアをパタンと閉めたら、仕事モードに。それから「タイマー」も欠かせません。子どもがテレビを見たり片づけをしたり、さらに私の家事も、タイマーをセットして取りかかります。時間を有効活用して、イライラを減らすようにしています。

─フリーになったのは、自分の夢を叶えるための一歩。
ママ:今、夢の実現のために少しずつ動き始めています。その夢というのは、話すことや伝えること、表現することの楽しさを次代の子ども達に広めること。具体的には、盛岡市内に教室を開講し、私が経験したことを踏まえたカリキュラムで話す楽しさを体感してもらいつつ、コミュケーション能力のアップにもつながればと考えています。

─春からの教室開講。パパ、ママそれぞれの想いは?
パパ:「彼女のやりたい!」と思う気持ちを全面的に応援しています。自分らしさを貫きつつ、楽しんで欲しい。
ママ:話す技術はもちろんですが、「自分はこれでいいんだ」とお子さんが自分の選んだ道に自信を持てるような土台づくりを目指しています。私の想いがどんな形で結実するか、今からワクワクしています。楽しみです!

家族のプロフィール

パパ:高橋一仁(たかはしかずひと)さん・42歳・「トヨタL&F岩手(株)」代表取締役社長・「いわて盛岡シティマラソン実行委員会」事務局長・盛岡市出身。
ママ:美佳 (みか)さん・40歳・フリーアナウンサー・滝沢市出身。長男6歳・幼稚園、長女3歳・保育園の4人家族。県外でアナウンサーデビューした美佳さんは、2006年テレビ岩手に入社。共通の知人を通じて出会った一仁さんと2010年結婚。2013年に長男誕生、2016年に長女誕生。