笑顔でつながる家族の輪(fam[ファム] 2021年秋号)

板垣一家
家族の輪

「子どもたちを岩手で育てたい」と
移住。そして、家族が将来に渡って
暮らす家づくりにもこだわった。

一度離れたことがきっかけとなり、子育て環境として岩手の
良さに気づいたというパパ。故郷・青森から再び岩手に移り、
自宅を新築。その経緯や家づくりについて聞いた。

 岩手で子育てしようと言い出したのはパパ

─結婚当初はどちらに?
ママ:岩手県内で、あちこち転勤していました。
パパ社会人になってから岩手に来て、結婚後に青森県へ戻りましたが、岩手を離れたことで、その良さに気づきました。まず、人がやさしい。それと印象的だったのが、横断歩道を渡る小学生が車のドライバーに「止まってくれてありがとう」と、ペコッと頭を下げる姿。感謝の気持ちを持つ、相手に敬意を払うという岩手の人の気質に感動したんです。しかもこれは受け継がれていると聞いてビックリ。
人を育む環境の良さがあると感じました。そんな事が忘れられず、次第に岩手で子育てしたいと思うようになり、盛岡のアパートに引越しました。

─土地探しはどんな条件で?
パパ広さと価格の他に、小学校が近いこと、車以外の交通手段の確保として駅近を条件に、盛岡市内に限らず近郊を含めて探しました。

─家づくりでのこだわりは?
パパ収納を広くとりました。ウォークインクローゼットの裏に、小屋裏物入れという空間を設け、部屋の広さと収納のバランスでは収納を選択。
ママ私は床暖房が気に入っています。以前のキッチンは足元が寒くて大変でしたが、今の家は全館床暖房で快適。しかも太陽光発電で、光熱費の面でもメリットが。それに夫は、私の母が今後一緒に住む可能性を考慮して、母の部屋を用意してくれました。母は昨年まで盛岡で姉と暮らしていましたが定年退職し、今は我が家で孫と一緒に暮らしています。

─家づくりを考えている子育て世代へメッセージを
パパ「家を建てて良かった」と声を大にして言えます。家族の幸福感が増し、経済的効果も感じています。太陽光発電を取り入れたこともあり、以前の家賃や駐車場代、光熱費などの合計と比較すると、今の方が月々の負担は少なくなりました。家は安くない買い物ですが、成長していく子どもたちにとって、家族と一緒に一日一日を過ごすかけがえのない場所です。家づくりを考えるなら〝焦らず急ぐ〟がポイントだと思います。

家族のプロフィール

パパ:板垣洋平(いたがきようへい)さん38歳・会社員(一条工務店 営業)・青森県弘前市出身
ママ:公美(さとみ)さん37歳・パート(給食調理)・岩手県八幡平市出身、長女7歳、次女5歳、公美さんの母67歳の5人家族。

前職が同じ会社だった洋平さんと公美さんは2012年結婚。岩手県内を中心に転勤する中、2014年1月長女誕生。青森県弘前市に一家で移り、2015年11月次女誕生。その後、「子育ては岩手でしたい」と、2016年に盛岡へ再転入。同時に洋平さんは(株)一条工務店に入社。2019年 自宅着工。2020年3月に完成し、新居での生活がスタート。