ともみ先生のHAPPYマタニティライフ(fam[ファム] 2023年秋号)

ともみ先生のHAPPYマタニティライフ

子どもの歯並び、あごの成長は胎児期からのケアが重要。マタニティ期に知っておきたいことを歯科医でママの一方井友望先生(矢巾町にある「神の前キッズデンタルパーク」の院長。第4子を妊娠中。)が紹介!

妊婦さんの姿勢②~体の軸にアプローチ~

体の軸を構成している筋肉

 舌筋・横隔膜・腹横筋・腸腰筋(小腰筋・大腰筋・腸骨筋)の大きく4つが、身体の軸を構成する筋肉。この筋肉たちの中に舌筋が入っていることにこそ、姿勢指導を歯科で行う重要性があります。

 体の軸となる筋肉は、胎児期~約1才(歩行するまで)の期間に作られます。胎児期に舌・口ができ、それを使う練習をしてくること、生まれて重力にさらされ、追視運動と共に首を動かして首の筋肉を鍛え、首ずわり、寝返り、ズリバイ、自座位、ハイハイ、つかまり立ち、自立、歩行の過程の中に、体軸ができていきます。これを軸育士では「赤ちゃんの13段階の発達」とし、体の軸をつくる運動動作の基礎と位置付けています。

舌を含むこれらすべてが舌筋

体軸体操~妊婦さん向け

 軸育士の体軸体操は、赤ちゃんの発達に立ち返った運動動作を基本に作られています。うつぶせの動きが多くて妊婦さんには難しいので、当院のマタニティコースではヨガの動きやオリジナル体操を取り入れています。私が出産前に指導を受けながら行った体操がこちらです(一部)。

① 広頚筋や胸鎖乳突筋を鍛える体操
② 骨盤のゆがみを整える骨盤回旋
③ 背中を丸め、そらせる猫のポーズ

 出産時に筋力が足りず、赤ちゃんを自力で産めない妊婦さんが増えているそうです。インナーマッスルの強化は、自分自身の体のトラブル回避とともに安全かつスムーズなお産の一助を担ってくれるはず! プレママ期から姿勢や体のトラブル(肩こり・腰痛・頭痛・便秘等)と向き合い体軸を鍛えるべく「マタニティコース」の受講をお勧めします。